2-31. これが僕の夢なんだ-クエッタ-

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『どうして飛行機で行かない?飛行機のほうが安全じゃないか!』

NOC作成の質問で、私はこう聞かれた。
何故なんだろう?
確かに、今の時代、空路移動のほうが安く仕上がることもあるのに。

しかしその時私は深く考えもせずにこう答えた

『This is my Dream』

私の目的地はロンドンである。それにはある理由があるのだが
行きたい場所もない、国もない私は、行こうと思えば簡単にロンドンに行けてしまう。
数時間飛行機に乗ればついてします、そんな国なのだ、ロンドンは。

あぁ、夢なんだなぁ、夢みたいだもんなぁ。
そう思っていると、3時間たってやっと書類が出来上がる。

これでやっとイランへの道筋が見えた、と思うとまた一つアクシデントが。

すべてのバス会社が『外国人お断り』なのだ。
何故だ、なぜなのだ?

私は焦っていた。金なら払う。私はもうこの場所にいたくないし、この場所から出たい。
向かいたい、ロンドンに。イランに行きたい。

ホテルのオーナーに相談すると、高いが車を出してくれるというのでそれで行くこととする。
無事にヤズドにつけば私の旅の一番の山場は超えたといえるだろう。ここは正念場である。

次の更新を祈っておいてほしい。

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

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