ホストのご厚意で、私は今回ここで約一か月ぶりに再開したチャリダー(自転車で旅している人)と一緒に住まわせてもらった。私の誕生日を祝ってくれた人である。
私は小さい頃、すごい人ってのはメディアの中にしかいないと思っていた。だから当然のようにテレビの中に入りたいと夢見たこともあった。
もちろん、すごいと思う基準は人によって異なるわけだが、やはりここまで歳を重ねると『尊敬できる』かどうかが大きなポイントとなる。
世界各国を旅して、世界各国で英語を勉強して、世界各国で仕事して。
そんな彼を私は尊敬せずにはいられなかったし、彼と話したことは私にとって間違いなく大きなプラスになると信じている。
何より彼が来てくれたおかげで私は未知なる男性の世界に足を踏み込まなくて澄んだ。
そんな彼とノッティングヒルカーニバルというお祭りにいってきた。
ヨーロッパ最大級、ロンドン最大の祭り、それがジャマイカンフェスティバルである。
私は浅草でサンバカーニバルが行われていると知った時にも笑ったが、この時も頭に疑問符が浮かんで仕方がなかった。
『それはとっても可笑しいよ、だってここはロンドンだろ?』
私がホストにそういうと
『それが文化だよ、だってここは移民の国だから』と言う。
そう、ジャマイカンフェスティバルが国最大のお祭りになることこそ、ここが多文化交わる証なのだろ。
なにより街一つを覆い尽くすジャマイカ(私は区別がつかないからわからないから、多分)人の多くが、もとよりここイギリスに住んでいるというのだから驚きである。
ノッティングヒルの町にレゲェが爆音で流れるトラックが何台も走り、その後ろをレゲェダンスで腰揺らしながら多くの人々がパレードをする。場所によっては参加も自由。
トラックにはDeejay(たしかレゲェでいうMC)がいて、しきりに『Make some noise!!』なんて言っている。
田舎ではない、近くにはウィリアム王子の住んでいる場所もある、立派な高級住宅地である。
来ているお客さんも黒人の方々が多い。多くの女性がほぼ裸体で踊っている。ふくよかな女性も多いが、綺麗な人や、子供も踊っている。いや、その場にいる多くの人が腰揺らす。
もちろん、そこにいるのはブリティッシュじゃないだろうが、 ゴミで埋め尽くされた道を見ると『チャイニーズベリーダーティー』って言えたことかとも思ってしまう。
結局人は集まるとマナーは崩壊するのだろう。警官が1000人以上駆り出されているにも関わらず、マリファナの匂いはあちこちからする。さすがはレゲェである。
まぁ、街からゴミ箱が撤去されていることがいけないのだが。
ドランカーな人に交じって、腰揺らす夜も楽しかったが、やはり楽しみの跡には虚無感と共に寂しさが押し寄せてくる、まったく、一人だと喜びも大きいが、楽しみが小さい時が多い。
やはり楽しいことは友人としたほうが楽しいにきまってると思うのだ。
続く…
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びっくりした!
俺のことを書いてくれて
それも良く書きすぎよー
こっちはウンコウンコ言ってるような
人間なんで、そして35歳でただチャリをこいでいるだけだよ。
でもありがとう!嬉しかった!
北斗君みたいに世界観でみている人なかなかいないし
すごく刺激になったよ。これは負けちゃいられんと思わされたよね。
お互い、かっ飛ばしていきましょ!
そしてまた世界のどこかでサイチェン!
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しげさん
僕は旅の途中に会う人にはいつも尊敬させられてるんですよ!
まぁ冬に突入してもう凍死してしまうかもですが、がんばってくださいね!(笑)