2-1. 始まり-上海-

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私は本日の10時55分に、ついに成田空港から世界への第一歩を歩みだすことができた。

飛行機に乗っている最中でも思ったことはやはり『英語ができないことは大変だな』ということだった。
成田発中国行の飛行機なのに、機内アナウンスは中国語と英語のみで日本語はないのだ。
『ビーフ?ジャパニーズフード?』と聞かれて、最後に食べる日本料理が不味いのはいやだと思い、迷わずビーフを選んだ。そのもの自体は美味しかったが、麺が中国独特の癖があった。

上海、浦東国際空港に降り立って、最初に思ったのは『綺麗』だった。
ただ、その前に見ていたのが成田空港であったため、人の量、そして空港のデザインがやはりどこか素っ気なく感じてしまった。
また、よくよく見るとところどころが汚かったりする。これは浦東空港が汚いのではなく、きっと成田空港が行き過ぎた綺麗さなのだろう。

皆様は上海の夜景を何かでご覧になったことがあるだろうか?
私もまだ見たことがないのだが、私にとって上海とはあのような宝石箱のイメージだった。
しかし、今日、宿を探し数キロ歩いただけでもそのイメージは覆される。

壊れかかった家、というかもう壊れている家にも人が住み、裏道は人がごった返し、市場ではありとあらゆるものが地べたに置かれて売られていた。
それを『貧富の差』とみるべきなのかはわからない。
なにせそこに住む人々は、都会を電車移動していた人々よりも数倍笑顔だったからである。

大阪のおっちゃんよりも大きな声で話、
夫婦喧嘩が始まるともはやだれも手が付けられないほどになる(それが喧嘩なのかすら私にはわからないが…)。

夕食を食べに入った店では、床一面が灰皿のような扱いであった。
しかし、麻婆豆腐を8元、ビールが5元で飲めたのは驚きである。
上海においてもこの物価の安さなのだ。

これほどまでに私をわくわくさせてくれるものはない。

麻婆豆腐が8元で買えるのに、同じ部屋にいる中国語ペラペラのおっちゃんは『おなか壊して動けないから買い物頼んでいい?』と初対面の私に買い物を頼んできた。
当然快諾したが、『ファミリーマートでキウイジュース買ってきて』と言われて買ってくるのだが。
全家と書かれた上海のファミリーマートで買うジュースは16元もした。
これは日本の間隔よりも高い。貧富の差とはこういうものなのか?
棲み分けができているなら、私たちが思ってる差とはいったいなんなのだろう?

明日はもう少し都会を離れてみようと思う、上海観光はまた次の機会に。

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

2件のコメント

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    時々あなたのブログ読ませていただいております。
    本当にあなたの行動力や考え方には感心させられています。
    現在僕は大学を留年し就活を行っている、同年代の者です。
    その就活も上手くいっておらず、自分自身にも迷いが生じてどうして良いのか分からない状況です。
    だけど、なにか自分を変えたいという気持ちがある僕にとって、
    あなたのブログを読むことで勇気をもらっています。
    本当にありがとう。
    旅中は良いことも上手くいかないこともあると思いますが、あなたにとって有意義なものとなるように影ながら応援しています。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ILL_FACE様
    お褒めの言葉と受け取ります。ありがとうございます。
    私も半年前まで、あなたとほぼ同じ状況でした。違うことと言えば、留年していないことぐらいでしょうが。
    あのまま卒業するのであれば留年したほうがよかったでしょう。
    僕はまだ何も成し遂げていません。ただ、走り始めただけです。
    しかし、走り始めると、多くの方が応援してくれ、支援してくれます。
    これは半年前の僕には想像もできなかったことです。
    就活中ということですが。自分の心の中にある『希望』を捨てないで
    どんな人でも必ず自分のためになるということ忘れずにいれば、必ず先は見えてくると思うのです。
    半年前に僕が今ほどの行動力と考えがあったら、きっと就職できてたな、と思うのです。
    ぜひ今後も見守ってください、そして頑張ってください。
    遠くから応援してます。

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