2-16. ハイな街-ポカラ-

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段々と思考能力が失われて、自然と横になる。
体がベッドに溶ける間隔に陥り、五感すべてが敏感になる。
物音は近くに聞こえ、近くに人がいるように感じ、光は輝き、視界は広がる。
音楽を聴けば今までに聞こえなかった音を空間的に聞き取れるようになる。
5分の時間がとても長く感じ、1時間が短く感じる。

ループの中に自分がいることが理解でき、円を思い浮かべる。

誰かの囁く声すらも聞き取ることができるようになり、終いには考えてることすらわかる気になれる。

目は定まらず、動くすべてのものをとらえようとしだす。

自分が頭の中にもう一人存在し、肉体的な自分はその他と同化したように感じる。

考えが奪われている代わりに、考えを深めることもできる。

ブラックジャックによろしくの、統合失調症の説明を思い出すような状態でした。
ポカラでフランス人とともに来た日本人宿を後にした私は、カトマンズで仲良くなった友人たちとそのガイドであるネトラさんとポカラ観光に繰り出した。
地元の湖でとれる魚料理を食べていたときに、山特有の突然の雨、霰。
トタン屋根に穴が開くかと思うような音とともに、地元の人々とびくびくしていた。

夜はローカルレストランでダルバードを食べ、欧米人が『ロックンロール ネバー ファッキン ダイ!!』と叫ぶロックバーで少量のお酒を嗜んだ。

ネパール全域で主に日本人相手にガイドの仕事をしているネトラさんというネパール人の日本語の堪能具合には驚かされる。独学で学び、日本にはいったことないという。商売人にとって外国語とは、そのようなものなのだ、言語だけできても仕事などどこにもない。

そのネトラさんと一夜を共にした後、また日本人宿に戻り、フランス人と宿を共にする。
そのときに体験したのが、上記のようなことなのだが、あまり深くは話さないようにしておこう。

私は、この居心地のいいポカラをたった二泊で後にすることを決めた。
ここは休暇で来る場所であって、長居してはいけないところなのだ。

数多くの沈没者を見てると、それがよくわかる、ここに長居をしてはいけない。

宿の多くの人に『早い!』と驚かれながら、私は早朝にルンビニ行きのバスに乗った。

バスは崖を走り、道路なき道を走り、途中で壊れながらもなんとか バイワラまでたどり着いてくれた。
バイワラから一時間バスに乗ると、たどりつくのがルンビニである。

バスで一緒になった韓国人とともに、ルンビニの韓国寺に泊まっている。
久々の準和食、この旅でどれだけ多くの韓国人にお世話になっていることか…。

ブッダ誕生の地、ルンビニ、ここで何日かお世話になろうとする。三食とお祈りがついた素晴らしき宿である。

ネパールで知り合った人々を少し紹介しようと思う。

ネトラさん
カトマンズのムスタンゲストハウスに主に滞在しているようだが、彼に主な仕事はない。
ガイドから各種手配、紹介や日本への物資輸出まで、数多くこなす。
ネパールに行く場合、ネパールの何かをほしい場合は彼にお願いするのをお勧めする。
favebookから連絡する場合、彼は日本語が読めないので『konnnichiwa hazimemashite』のとうにローマ字で送ってあげてください。 ホームステイもできるそうです。
カトマンズ ムスタンゲストハウス http://mustang.goodplace.jp/
ネトラさんfacebook http://www.facebook.com/netra.lamichhane

なおさん
八王子でネパールカレー屋を経営していて、ネパールには観光及び買い出しのために年に一回は来てるそう。ネトラさんとは去年からの付き合いで、材料等を送ってもらっているらしい。
奈央屋(ネパールカレー) http://www.k4.dion.ne.jp/~naonet/naoya-curry.index.html/Welcome.html

ハマさん
おっさんを書いてるアーティスト。私は今のところこの人に名刺を作ってもらおうと決めている。
http://hama158cm.com/hama158cm/hama158cm_official_site.html

ハマさんなおさんの作ったものも、ぜひ日本に帰って堪能したいが。
皆がネパール観光するときは、是非ネトラさんを頼るといい。
好きなようにプランを組んでくれるし、寝床はここがいい!とかも自由だ。

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

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