2-59. 悲劇の跡には花が咲くと信じようじゃないか-モスタル-

深夜についたバスターミナルのソファで、私はリンゴをいじりながら寝ていたのだが、気づいたらそのリンゴはなくなっていた。 常に紐を通してベルトに括り付けていたのだが、その紐すらも切ることなく、そして私を起こすことなく持って行...