2-4. チンチン-上海-

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朝起きると鳥の鳴き声が聞こえる、朝ののどかさ、風の気持ちよさは日本と何一つ変わらなかった。

宿の主人はバイクでバスステーションまで送ってくれるというので後ろにまたがって駅まで送ってもらった。
ヘルメットなしで乗るバイクの気持ちよさに勝るものを私はまだ知らない。
狭い路地でバイクが対面しても互いに譲りあう気配がなく、5分ほど口論をする。そののち両サイドに味方が付き始め、大論争になるのだが、結局小型バイクであったこちらが譲る形となった。
宿の主人は私に対して終始笑顔であった。『良宿 善人 最高』と紙に書いて『謝謝』と伝えると喜んでくれた。

大変いいところだった、西塘、是非また来たい。

上海に帰り、初日と同じホテルにチェックインをして私は上海の有名な外難を見たいと思い、南京通りに行き歩いていた。
右翼団体がいたら『外資にレイプされている』とでも言いそうなその通りは、日本の原宿や銀座のように、世界的に有名なショップのオンパレードだった。
小南門との違いに驚きながら歩いていると、一人の男が地図を片手に声をかけてきた
『中国人かと思って』
と言って一緒に歩いていると、彼は中国の日系ホテルに勤めていたといって流暢な日本語を話し始めた。

さて、ここからがバカバカしい話が始まる。もし私に対しての尊敬の念を失いたくないなら、ここで読むのをやめたほうがいい。『尊敬の念なんて微塵もねーよ』って人はどうぞ笑ってみてもらいたい。

ちなみにこのブログは私の父と母も読んでいる、この話をするのはとても心が痛むのだが、23歳の男の好奇心から生まれた事故だと思って笑ってくれれば幸いである。

私はここまでの記事で、中国人の人の好さを絶賛してきた、その気持ちは今でも変わらないが、その文を読んで『いい人もいるけど、悪い人もいるからね』と多くの人が心配をしてくれた。
『わかってるわかってる』といったのだが、口で言われても何も理解できないのが私だ。

案の定わたしは彼を信用してしまい、外難で写真を撮った後に茶屋へと行き、様々な茶を試飲させてもらったのちに彼が提案してきた。
『私は酒もたばこもやらないから中国各地に行って女性を抱くのが趣味なのだ』
と言ったのちに私も一緒にどうだと言ってきた。私は性病が怖くてたまらないので断ったのだが
『旅先で女と触れ合うというのもいい経験じゃないですか?』
と言われ、さらにSEXしたくないなら酒飲むだけでもいいと言われたので、ノコノコとついていってしまった。

それが間違いだったのだ!

タクシーで20元かけていったバーはまるでカラオケボックスだったが、対してかわいくもない女性が横につき、私のイチモツをいじいじしてきた。
私は何度もいうが、怖いものが世の中に三つある、性病とできちゃった婚と子供だ。
『ノーペニス』と言って断ったので、抱き付いてくることだけ許していると、そこまで案内してきてくれたおっちゃんが『んじゃ私はヤりますので』と行って退出してしまった。
ここで少し冷静になり『あ、なんかまずい気がする』と思ったのももう時すでに遅し
女性が出たと同時に黒服の男が二人来て、料金を提示してくる。
『20000』
ちなみにこの額は元である、日本円に直すと30万である。
私は『そんな金ない!これがすべてだ!』と見せ金用に作った円・ドル・元合わせて三万円分入った財布を出すと、中にクレジットカードがないのが怪しいと思ったのか、カバンの中身とポケットをすべて出せと言ってくる。
『いやだ!』私はパソコンを失うのが怖すぎて拒否をしたのだが殴る蹴るビンタである。
しょうがないと思い、中を見せると彼らは現金以外に興味がなかったのか、それらをしまいだして。

私に200元だけ渡して『ディスカウントしてやるからそれで帰れ』と言ってきた。
おなかに隠してる腹巻財布がバレるのを恐れながら、『これじゃぁホテルに止まれないよーうわーん』と言って残り200元も返してもらった。彼らは笑っていた。

さて、彼らがタクシーを進めたのに歩いて帰った。そんなやつらの進めるタクシーなど信用できるか。
駅まで歩き『ここは何駅ですか?』とボディランゲージを交えて聞くと親切に教えてくれ、『どこ行くの?』と聞くと乗り口まで案内してくれた。中国人のやさしさを再確認し、私は自分の考えの甘さを体感して今宿に戻った。

なんとアホらしい話だろうか、まったくバカげてる。
たいしてかわいくない女性に、しかもチンチンマッサージしてもらってないのにチンチンマッサージ代を2万もとられたのだ、恨みや怒りの前に自分に対して落胆したうえで笑えてくる。

『海外 ぼったくりバー』
と検索すると外難付近とすぐに出てくる有名な話みたいだ。

2万は今の私にとって大変貴重な現金だったが、授業料としてくれてやる。
海外は怖い、ただ馬鹿みたいなことをしなければ今のところ安全である。

では皆様、明日もブログを更新できることを祈って

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

2件のコメント

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    もっと賢くやれよw何やってるんだよwゴールするまでブログへのコメントを控えておこうかと思ったんだけども。。。bad endになる所だったじゃないかw
    海外だと、show me moneyだよ。金をとれる(をくれる、になる)と考えられる人だけが対象になるんだって。鴨の対象になるか、ビジネスの対象になるかはその時々、その人次第だけどもさ。。。
    この観点だけは持っておくんだよ。その上で親しみを感じるとか、分かり合えるのはokだけどもさ。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    Prof 様
    僕の知り合いでしょうか?
    まぁでもあそこまですると親しみをもってしまうものです。
    文字で見るのと実際に体験するのは違いますね。
    しかしまぁこれ以上お金をとられるのは勘弁ですが、僕はやっぱり人のやさしさ、善の部分は信じたいと思います。
    ご忠告ありがとうございます。気を付けます。
    確かに、大打撃は受けずにすみました、この程度のジャブなら構わず前進します。

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