2-52. 混在-ソフィア-

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キャラクター作りというのは、対人関係において結構重要な位置を占めると思う。

こいつは陽気、こいつは真面目、こいつは何考えてるかわからない。
そんな定着したキャラクター像によって、次回からの接し方が決まってくる。
こちらはその決まった接し方に対する接し方をすればすむのだ。

ちなみに皆様には『キレどころが分からない先生』に出会った経験はないだろうか?
普通に授業してるのに突然怒り出す。
多分、そういう人たちは痩せ型ではないだろうか?

低血圧の気分屋、ちなみに私の本当に親しい友人には私は気分屋として認識されている。
熱した後に氷水に浸したように覚めるのは、この旅だって例外ではない気がしてくる。

さて、話がそれてしまったが、対人関係と同じように、人種もキャラクターを付けるとぐっと接しやすくなる。
『日本人だっていろいろいるじゃん、人それぞれじゃん!』

そう思われるかもしれないが、外国人からしてみれば『日本人はこうだ!』と分類されている。

何より相手の性格を過程しておかないと、相手を喜ばせることもできず、終いには怒らせてしまう危険性すらあるのだ。

例えばインドやネパールが人懐っこいと言えば
トルコ やイランは陽気だろうか
アルメニアは美女で
グルジアはクールであった。
中国は、やはり同じ黄色人種だけあってか、私から見ると中間に思える。

もちろん、以上は旅行者目線であり、私に対してどう接してきていたかで変わってくる。

例えば、日本を旅行した人には、日本人を冷たいと言う人と、とても優しいと言う人といるらしい。

今なら少しわかる。
パキスタンを一週間だけ旅したあとなら、日本人は冷たいと思うだろう
パキスタンとイランの一か月の旅のを終えた後なら、その冷たさが優しさなんだと思える。

つまりは暖かすぎてもダメ、冷たすぎてもダメ、旅行者の評価はミシュランよりもシビアである。

さて、やってきたのはブルガリア・ソフィア。
バラとヨーグルトの国。
なんて元気に長生きしそうなのだろう!

しかし私の最初の印象は、決して皆が健康的には見えなかった。

その街に来て、最初の景色を引きずってしまうのは、私の悪い癖であるが、
それでも、若い国トルコの後だからか、 街は老人だらけで、なんだか重い空気が流れている。

EU最貧困国、その空気感がこれなのだろうか?

さらには人の見た目も、性格も多種多様で、接し方が分からない。
街を歩いていると、じっと眺めてくる人、笑いかけると笑い返す人から、ずっと睨んでくる人。
陽気な人から、陰気な人。

『日本だってそうでしょ?』

カウチサーフィンを用いて泊まっている先の女性にそのことをいうと、そう返された。
確かにそうだが、なんだかもっとわかりづらい。 それだけ奥深いという意味なのだが。

私はステイ先のこの美女とももっと話してみたくなり、1泊の予定を2泊に伸ばしてもらって、もう少しこの国にいようと思う。
ちなみに彼女にブルガリアヨーグルトを食べさせてもらった。
日本にあるさまざまな外国料理、『インドカレー』や『トルコ料理』は現地のものとだいぶ味が違うのが定説だが、ヨーグルトに関してはブルガリアヨーグルトと対して味は変わらなかった。さすがは明治である。

ただその使用方法はシュガーやジャムを入れるのではなく、料理に使うらしい。

イスタンブールからここに来ると、いかにイスタンブールが経済的に成功してきているか分かる。
それだけにあの街は大きく、そして豊かであった。そして活気に満ち溢れていた。

私にもっと伝える力があれば、この国の人にもっと質問する力があれば。
もっと正確に伝えられるかもしれないが。
私は上辺だけのことしかここに書くことが出来ない、間違っていたなら許してほしいが。

結局、人を知るのは、その国の歴史や経済を知るのよりも、何十倍も難しいのだ。

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

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