前述で退屈な街だと記述したが、宿はそうではなかった。
私はドミトリーと呼ばれる一室に数人が宿泊するホテルに泊まっていたのだが、その部屋に帰ると一人の中国人が声をかけてきた。
彼は中国語と英語しか話せず、私は日本語しか話せないのだが、かれは私の中学レベルの英語において嫌気を示さないで会話してくれた。
中国本土の北のほうに住むという彼は、大学院でカーデザインを学んでいて(多分)、上海で開かれるモーターショーを見るために来たのだという(多分)。
『食事はした?』と聞かれて(多分)NOと答えると、上海で人気だという小籠包の店に連れて行ってくれた。
実においしかった、お金を払おうとすると、彼は、『いらない』と言ってくれた。
私はつたない英語で先日、カモにされた話を『日本人は金持ってるって思われてるから騙されて殴られて、お金をとられた』という感じで英語と体を使い、話したのだが
彼は『日本人 殴られた』だけ理解したのか、『日本人ということがバレないように、口にチャックをしてな!』的なことを言って『君はプレジデントの気持ちでいてくれていい、私はFATだから守るよ!』的なことを言って、浦東のほうをともに歩いた。
ナイキに行けば最新のエアジョーダンを買おうか悩み、アップルストアーに行けば、『このBOSEのスピーカーより大きなのがうちにはある』と言い、『マックブックを買うんだ!』と言っていた。
これが中国の富裕層の子供か、と。溺愛して育てられ、自分が特別だと思い込んでるといわれる裕福二世の聖代かと思っていると、彼は『君のiPhoneは自分で買ったの?』と聞いてきた。
私は『自分でアルバイトして買ったんだよ』と伝えるとアップルストアのパソコンで翻訳して『私は親に買ってもらった、これが君と僕の違いだよ』と、『君はえらい』と言ってくれた。
そういえば彼は、一人も守ることない中国の信号を必ず守っていたし、タバコは必ずごみ箱にすてていた。
彼は多くの国を旅して、そして趣味だというインターネットを介して、自分が恵まれていること、そして中国のマナーが遅れていることを理解しているのだろう。
私は彼が好きになってしまい、その後も多くの話をした。そして彼のためにも、ぜひ英語を、中国語を勉強したいと思った。
宿に帰るとあと二人の中国人と、陽気なコロンビア人、そして寡黙なヨーロッパ人がいて、日本人が一人いた。
この夜は実に楽しかった、皆で写真を撮り、日本人の方と夜が更けるまで話をした。
リフレッシュ休暇を1か月とって旅に出たという日本人の彼は、バックパッカーの大先輩であった。
大学のころから海外旅行が趣味だという彼は、実に20年間海外のあちこちを飛び回っているのだ。
旅のアドバイスから恋愛、そして人生についてまだ、私はここ数日で話せなかった日本語を思いを、彼に放出して、彼も私を話をしてくれた。
共同宿に泊まることの楽しみを実に感じることができた日であった。
その国の雰囲気や景色も大切だが
出会いもまた私が旅をするにあたってとても大切なものの一つとなるだろう。
続く…
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ウルムチにひと悶着ありつつもなんとか到着しました。
こちらこそ上海では楽しい時間を過ごすことが出来ました。
是非また機会を作って港式レストランを試してみてください。
船長旅舎で知り合った中国人の彼は貴方にとても好意を持っているのを傍からみていて感じました。
インドでもまた良い友人ができると良いですね。
ブログの続きを楽しみにしています。(^^)
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大将様
上海ではお世話になりました。
是非帰国の際にでもウルムチの美しい景色を教えてください。
また会えることを楽しみにしています。
インドから、無事を祈っています。