2-81. すべての罪は私にあります-ローマ-

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ヨーロッパはすごい。

ヨーロッパは大都市、人々は皆イケメンと美女しかいない!
ローマ、すごい全部の道はローマにつながってる!
すごい、東京からも車で行けるはず!

バチカン市国!世界一小さい国!すごい!

あーいやだ、なんか東京ってダサい!日本って小さい!
私もクラブで踊ってイケメンと腰揺らして公衆の面前でキスして、マリファナ一発決めてハイになって皆で騒ぎたい!

などと思ってしまいがちです、日本いると。

ローマに行ってきました。それに付随するようにあるバチカンにも一応行ってきました。

正直に言うと、ヨーロッパの都市にいくつかいったけど、歴史と美術に興味がないのなら、驚くほどすごいと思うことは何もない。

それは別に、ローマやロンドン、ウィーンやベルリンが別に、全然というわけではない。

東京が、私が思っていたよりも世界的にすごい都市なのだ。東京がすごすぎるのだ。

トイレがどこに行っても無料!
物乞いがいない!
地下鉄でどこへでもいける!

というか歩いて全部回れない!

まず我々は多用する。

小国日本、極東の小さな島国

日本を切り取りヨーロッパに乗せてみよ。日本って全然小さくない。むしろ大きい、大国。
小国ヨーロッパ各国に何を劣等感持とうか!

さらにヨーロッパって汚い!もちろん美しい。
コロッセオや教会、古都。

でも街の至る所にスプレーで書かれた落書き。
これなら上海の方が綺麗なぐらい、もちろん川の向こう側限定で。

我々はどうしてこうも外国に劣等感を持っているのか、これって私だけの感情?
どうしてか、日本って文化の面において、 外国に負けているという気がしてならない。

ローマで泊まった宿の名前が『thousand sunny』って名前だった。
一泊14€、日本人宿ってわけではない、むしろオーナーのイタリア人は英語もしゃべれない。

ホテルに入ると日本のコミックがコピーして、壁に貼り付けてある。
ジャンプコミックスの絵がたくさん飾られてある。

犬の名前は『ZORO』、オーナーの腕には麦わら帽子を被った骸骨のタトゥーがしてある。
ちなみにアルバイトの女の子の太ももには『友情』っていうタトゥーと桜。

オーナーはコミックオタク、それはある意味一種の『日本オタク』を意味する。

アルバイトの女の子は『私の夢は日本に行くことなの!』と言う。
カナダ在住のアフガンは『日本は最高にクールだメーン』と言う。完全に口調が練マザファッカー。

もちろん、ローマは行政の中心ではあるが、商業の中心都市ではない、その点で両方の中心都市である東京とは性質が異なる。

そういえば少しまえ、ロンドンでシェフに会った、フランス在住のフレンチシェフ、私の一つ下、すごい。

彼がシェフ仲間を連れて東京にフレンチのランチを食べに行ったんだと
2000円前後
一品出てきてフランス人が言ったのが『これ、この一皿の値段だよね?』
コースの値段だと教えてあげると驚いたんだと。

日本の、いや東京には何が足りないのか、本気で思った。
何が悪いのか。

ふと、従兄であるイケメン兄弟を見ながら思った。
日本の男子とはいかにひ弱で不細工なのか。
ちなみに従兄は身長も180を超えていて、ムキムキ、痩せマッチョじゃない、ムキムキ。下は18なのに。

完全に男子だ、男子が日本をダメにしてる。
女性を見よ、もうワールドスタンダードだ。
日本の女子はもう世界で受け止められている。

男子を見よ、どこにいようか。
日本人男子と欧州美女子の結婚、いない、まだあったことがない。

日本という国の一流国家入りを、男子が、いや、私という存在が邪魔しているんじゃないのか?
私が日本の負債なのではないだろうか?
働きもせずにただ親戚の家にだらだらしているとそんな気もしてくる。

ごめんなさい日本、私が元凶です。

友人と話した。

可笑しいじゃないか!
どうして失業率も低く、生産率の高い我が国が、劣等感を持って生きなきゃ生きないのか!

それは私のせいです。すいません。

だから皆も外に出たらこういよう。

『東京は、最高にクールな都市だメーン!!』

いや、本当に。そう思うのです。

私がヨーロッパに憧れを抱くのだとしたら、それは都市ではない、古都でもない、芸術なんぞに興味はない。

ライフスタイル。生きることの多様性だ。
『ライフバランス』ということに関して、ヨーロッパの人々は本気で考えている。

例えばロンドンには100を超える公園がある。大きな公園、ちなみに私のお気に入りはグリニッジパーク。
それは、お金なんてかけなくても休日の過ごし方を知ってるって言うことになる。

夜になれば公園や街の階段に人々が集まる。片手にビール、つまみはお喋り。

25を超えて、いまだに大学で勉強してるって人もたくさん会った。
それは別に留年してるわけじゃなくて。

日曜日は家でごろごろ、外に出ちゃいけないよ、これが日曜日の過ごし方。
親戚の家はこれ。

バスに乗れば運転手とおしゃべり、街で会えば必ず『チャオ』って。

私は思うのです、ヨーロッパって、日本に比べると『許されていること』が多いなぁと。

夜に公園にいれば不良。

公園って子供がお散歩する場所、そのために地価一億近い場所をお国に提供してる。

そんな阿呆な、我々だって遊びたい!でも昼間はお仕事や学校で忙しいのだ!

日本で生きるって、『こう生きるべき』ってのを強調されてるようで少し息苦しい。
いやもちろん、そのセオリーは破ることはできるけど、そのあとってすごくいきにくい。
私はもう日本に帰るのが怖い、帰りたくない。

だって私はセオリーを破ってしまった、レールを外れてしまった。

だからまだ続けようと思う、海外での生活。

皆も破ろう、変なセオリーとかルール。
だって赤信号、一人でわたるの少し怖い。
別に車が来なきゃいいじゃん、赤信号渡ったって。
もし轢かれたら、大丈夫上で一緒に一杯やろうよ。

大丈夫だって、私が肯定しようあなたの人生を、そして自分の人生を

ciao!

続く…


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

3件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS:
    北斗君、重罪だよ重罪。
    それもかなりの。
    ブログの趣旨と違うけれど
    前回の旅で久し振りに帰った日本の東京で
    アルバイトをした時、東京が世界一面白いと
    いろんな意味で思ったよ。
    そして、右に同じくレールを大きくそれ過ぎて
    戻り方を忘れてしまったものです。
    大丈夫。何でも何とかなる。
    It will be OK!
    楽しんでのぞんでいきましょう!
    しかし、重罪で捕まらないようにね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    amano様
    こんなこと、借金さえなけりゃ誰でもできるよ。羨ましがることじゃないです。
    しげる様
    東京って本当に混雑した都市だと思います。
    毎日ビクビクしながら生きてます。

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