1-4. STAY GOLD

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先日、4月1日のことであった。
私は、4月より社会人になる友人の新居で目を覚ました。

卒業しようと、私達は3月いっぱいまでは学生であったのだ。
誰が何といおうと学生であった。
そこは居心地のいいぬるま湯であった
そこはどこからともなく甘い香りがした
そこには夢と希望があった、そしてそこらじゅうに絶望が転がっていた。

しかし、4月より彼らは綱渡りのように、絶望へと落ちないように、希望の光へと歩み始める。
いや、まだ光すらも見えていない人もいるかもしれない。
必死に足元に気を付けながら、見えぬ先すすむ人も数多くいるのだろう。
多分それが普通だし、そんなもんだと思うのです。人生なんて。

何はともあれ、光が見えるわけでも、夢があるわけでもなく
それでも偽りの夢と希望、いや、夢と希望を得られるという夢と希望を持って
彼はスーツに新品の靴を履いて鞄を持って出社していった。

帰り道、私は新社会人になるであろうピカピカの彼らと逆側のホームに行き
逆方向に歩き、皆が会社につくころに、私は家についた。

本当によかったのだろうか?

そんな考えが頭の中をグルグルグルグルしながら過ごしていると、小学校時代の友人からメールが来る。

『俺、卒業できなかったからもう一年大学生だからよろしくね。』

彼は、就職活動が実り、大手百貨店に決まったはずだった。

『人生は深い。』
彼はこの言葉を私に残し、また就活生活へと戻っていった。

私には失うものもなにもなく
得たものだってなかったのに

何も『得られなかった』ことにいつまでも悩んでいるのかと馬鹿みたいになってしまった。

そして2日、私はある一本の電話で起こされるのであった。
しかしこの話は時間と事情が許されないので、今ここで記することはしないとする。
しかし、彼の肝の据わった決断とは、私が今後歩むためにきっと、背中を押してくれることになると思う。
時期がきたら、彼が話すかもしれない、そして私も語るかも知れない。

私たちは一体何をしたいのだろう?
私は世界平和を強く望むほどの愛も
世界征服を企むだけの野望もない

なのに、目の前にある道を無視してでも新たな道を模索するのはなぜなのだろう。

それは、きっと輝いていたいのだと思う。

輝いていたいから、森の中に一本の木として入ることが嫌なのだと思う
満員電車に揺られて苔が生えてしまうのが怖いのだと思う

就職する数多くの人は、その先で輝く希望があるのだろう
それか、そこに入るために、ずっと輝いていたのだろうと思う。

ただ今まで、便秘後の糞のように、黒色に淀んでいた私は
今から必死に磨くしかないのだ、そしてやっぱり輝きたいのだ。
いつまでも輝いていたいのだ。

輝くために何をするか、私はとりあえずイギリスに行こうと思う。
『何故』?
それがやりたかったからである。
やりたいことをやっている時が一番輝けるからである。

そして、その行く先々で、私は輝き続けるためにどうすればいいのか
何を学べばいいのか考え、そして学んできたいと思う。

皆様、こんなくだらない文を読んでくれてありがとう。

次の記事より、本編、つまりは私がこのブログを立ち上げた理由を始める。
そこから始まるストーリーを皆様には見てほしいのだ
見守って、監視してほしいのだ。

そして光輝いてほしいのだ、皆様にも、そして私自身も。


Hokuto Aizawa
世の中にあきれられた一人の男が、世界を半周した後、北国カナダのトロントにて庖丁に出会う。日本に帰国後、ふらふらしながらも目の前にある美しい事々を見逃さないように暮らす。

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