2-75. すごい人-ロンドン-
ホストのご厚意で、私は今回ここで約一か月ぶりに再開したチャリダー(自転車で旅している人)と一緒に住まわせてもらった。私の誕生日を祝ってくれた人である。 私は小さい頃、すごい人ってのはメディアの中にしかいないと思っていた。...
日本から中国を経由してインドのデリーへ。
ロンドンで待つ友人を目指して、私は旅をする。
ホストのご厚意で、私は今回ここで約一か月ぶりに再開したチャリダー(自転車で旅している人)と一緒に住まわせてもらった。私の誕生日を祝ってくれた人である。 私は小さい頃、すごい人ってのはメディアの中にしかいないと思っていた。...
結局、その物価の高さに皆が恐れるイギリスという国に、一か月半もいてしまった。 そのうちの半月は外部に出ない生活であったにしても、一国の、しかも一都市に一か月も滞在とは、これは旅始まって以来の沈没である。 イギリス、確かに...
ロンドンはスタンステッド空港から、悪名高きライアンエアー(私の場合はそんなに厳しくもなかったが、荷物が1キロオーバーでも大丈夫だった、何より値段が素晴らしい、ロンドンからピサまでが3000円で行けてしまうのだから。)に乗...
イタリアのシエナに来て10日間になる。 その間、何をしていたかというと、フィレンッツェに一度行ったきり、あとはずっとシエナにいる。 一度落ち着くと、近隣であっても行ってみようという気になれないのが私の悪い癖である。 フィ...
さて10日間、観光もろくにせず、何をしていたかというと。 実はブドウを収穫している。毎日8時間、ブドウブドウブドウ…。 そんなブドウの収穫の初日、その場にいたイタリア人全員に『ボンジョールノ』なんて言いながら挨拶してたら...
ブドウの収穫を終え、私たちはシャンパンで乾杯した。 叔母曰く『閉鎖的で排他的なシエナ人』らしいが、仕事を一緒にして、毎日を乗り越えると自然と友人となっていた。 『I can’t speak English』なんて言ってた...
ヨーロッパはすごい。 ヨーロッパは大都市、人々は皆イケメンと美女しかいない! ローマ、すごい全部の道はローマにつながってる! すごい、東京からも車で行けるはず! バチカン市国!世界一小さい国!すごい! あーいやだ、なんか...
結局イタリアに一か月もいてしまった。 しかもそのほとんどをシエナの叔母の家で。 ロンドンにたどり着くまでは、『沈没しないように…長居しないように』と、皆からも驚かれる速度でアジアを超えてきたというのに、『友人のいるうちに...
金色の絨毯を暖かい色の街頭が照らし、街が素敵な色に包まれています。 素敵な街というのは、どんな季節、気候も着こなしてしまうものだけど、私はこの秋という季節にパリに来れたことをうれしく思います。 例えばメトロの看板も、エッ...
再会したイギリスは、なかなか明けぬ夜と、震えるような寒さでお出迎えしてくれた。 夏に日が長いのだから、当然のように冬は日が短い。 7時になってもまだ太陽が出てくる気配すらないなんて、相変わらず私の常識はまだ日本のまんまな...