2-5. さまざまな顔-上海-
昨日のぼったくりのせいで金がなくなった私は、一律3元でどこにでも行ける上海をくまなくみてやろうと思い、あるきだした。今日だけでマラソンランナー以上に歩いた自信がある。 上海の人間にとって路上はごみ箱同然である。 ポイ捨て...
日本から中国を経由してインドのデリーへ。
ロンドンで待つ友人を目指して、私は旅をする。
昨日のぼったくりのせいで金がなくなった私は、一律3元でどこにでも行ける上海をくまなくみてやろうと思い、あるきだした。今日だけでマラソンランナー以上に歩いた自信がある。 上海の人間にとって路上はごみ箱同然である。 ポイ捨て...
魯迅公園では老人たちがそれぞれのくつろぎ方を堪能していた。 ペアを組んでダンスを踊る者、バドミントンをする者、トランプに興じる者 今私が読んでいる本の中でジム・ロジャーズが『世界で最も質素で能率的な生産者たる中国人』と絶...
私は本日から残りの三日間を上海のもっとも美しい場所と言われるところで過ごすために宿を変えた。 外難地区、アジアの観光地の一つ、夜景が有名なこの地区では多くの外国人が訪れて休暇を楽しんでいる。 私は先日、この地を訪れてはい...
前述で退屈な街だと記述したが、宿はそうではなかった。 私はドミトリーと呼ばれる一室に数人が宿泊するホテルに泊まっていたのだが、その部屋に帰ると一人の中国人が声をかけてきた。 彼は中国語と英語しか話せず、私は日本語しか話せ...
朝起きて、私に対してやさしく接してくれた中国人の彼とお別れをした。必ずいつか彼の故郷に行きシベリア虎を見てみたいと思った、その時は英語でコミュニケーションをとって。 同部屋に日本人のおすすめだという鴨とチャーシュー(港式...
AM1時のにインドのデリーについた私は7時まで空港で暇をつぶし、明け方に地下鉄に乗りデリーへと向かった。 インドのエアポートメトロは近未来的でとても美しかったが、その料金設定の高さからか、利用してる人間は少なかった。 デ...
アグリの宿でラップトップをいじっていると一人の青年が話しかけてきた。 『僕は学校で5年間VFXの勉強をしていて、日本かアメリカでその知識を生かして高い金を得るのが夢なんだ!』と言い『日本のいいカンパニーや、行き方を教えて...
ガンジス川の日の出は、美しかった。 上がりゆく太陽が、川に一本の道を作り出すようだ。 人々は沐浴をはじめ、街が動き始める。どの場所でもやはり、朝は素敵なものだが、 この土地においての朝 、いや、朝だけでなくすべてが特別の...
実に多くの時間を共に過ごしただまされ宿の友人たちとは、バラナシ付近の寺院や城を巡った後にお別れをした。私も彼らのように立派に仕事に就き、素晴らしい友人と異国に遊びに行けたらなと思った。 『また一人になってしまった』 と思...
『インドに比べればネパールは天国だった』 そういった男性の言葉はあながち間違っていない。 正しくはバラナシに比べたらだろうが、それでもこの涼しさだけでもネパールに来る価値はある。 しかし、ここはどこか外国に来た気がしない...