2-15. アーティストと仏教-カトマンズ-
朝起きると私はmo-moというチベット料理の蒸し餃子を食べ、すぐに宿を変えた。 前日に泊まっていたホテルが悪いというわけではなかったが、夜遠し騒ぐ欧米人を見て、一人でいるのが寂しくなってしまったのだ。 ここはアジアである...
日本から中国を経由してインドのデリーへ。
ロンドンで待つ友人を目指して、私は旅をする。
朝起きると私はmo-moというチベット料理の蒸し餃子を食べ、すぐに宿を変えた。 前日に泊まっていたホテルが悪いというわけではなかったが、夜遠し騒ぐ欧米人を見て、一人でいるのが寂しくなってしまったのだ。 ここはアジアである...
段々と思考能力が失われて、自然と横になる。 体がベッドに溶ける間隔に陥り、五感すべてが敏感になる。 物音は近くに聞こえ、近くに人がいるように感じ、光は輝き、視界は広がる。 音楽を聴けば今までに聞こえなかった音を空間的に聞...
ルンビニの韓国寺での生活は、激動の三週間に比べると、とても健康的なものであった。 朝6時には目覚め、ベジの食事と果物、洗濯物をした後に、ベジの食事と果物、本を読み、ベジの食事と果物、そしてお祈り。 9時半には床に就くこと...
約20時間の列車移動を終えた私は、偽旅行会社によって連れ出されて以来、約2週間ぶりにデリーへと帰って来た。 深夜3時にオールドデリーに着くが、『こっからニューデリー駅はニアだよ!』という神様の言葉を信じて、歩いてニューデ...
『静かなところでwifiしてたい。』 そういっていた彼がなんとまたインドの北側に旅立ったその日、私は宿で遅くまで酒を飲み、語りあった。 『サンタナデリー』。デリーにある日本人宿はインドのゲストハウスの値段としては割高では...
朝起きて朝食のパンとチャイを当然のように無料でいただくき、宿に帰ると、シーク教の宿の管理者らしき男が『早く出ろ!そして300Rsおいてけ!』と言わんばかりに迫ってくる。 彼らは掃除を義務つけられた宗教であるから、どうやら...
時として、イメージはびっくりするぐらい現実と異なること多々ある。 私が最初に海外についてのイメージを覆されたのは、小学校の時、幼稚園児の時タイに住んでたという友人に『タイってビルとかあるからね?』と言われた時だった。 私...
私たちがいかに私利私欲の生活の中で窮屈に暮らしていたか、この町ではそれを痛感させられる。 街を歩けば人々が家に招き、チャイをご馳走してくれる。 子供たちはついてきては『ハロー!ハロー!』と叫び、まるで気分はTVスターであ...
カリマバードからミニバスとボートを乗り継ぐと現れるその場所はパスーと言う。 かつては観光客で栄えたというこの場所も、大洪水で街が埋もれ生まれたという湖と報道のせいで客はからっきしだという。 友好の証であるカラコラムハイウ...
ここカリマバードには、ハセガワパブリックスクールという学校がある。 長谷川恒雄という登山家の嫁が作ったらしい。 そんな学校の授業見学をさせてもらえるというので、私達は日本人4人でそこに出向いた。 ある教室の門を開けた時、...